日本で通用しない者は世界で通用しない説は本当か?

日本で通用しない者は世界で通用しない

日本で通用しない者は世界で通用しない

果たしてこの説は本当なのでしょうか?

 

結論から言いますと1割くらい本当です(※あくまで個人的な体験に基づく見解です)。

 

“1割ってなんやねん? ”

 

って話ですよね。

 

ざっくりとですが、

  • 日本で通用して世界でも通用する万能な人 → 3割くらい
  • 日本では通用しなくても世界で通用してしまう人 → 3割くらい
  • 日本で通用しても世界では通用しない人 → 3割くらい
  • 日本で通用しなければ世界でも通用しない残念な人→ 1割

の4パターンに分類できます。

 

重要なのが「日本で通用しなくても世界で通用する」ということです。

 

ですので社会人の1割くらいの人が「日本で通用しない者は世界で通用しない」説に当てはまります。

 

では、上に挙げた4つのパターンについてですが、それぞれどういう特徴を持った人達なのでしょうか?

 

20カ国以上を訪問し、50カ国以上の人と関わってきた弊社スタッフの体験を参考にお話したいと思います。


もくじ


1. 日本で通用しないけど世界で通用する人

世界で通用する人
  • クリエイティブな人
  • アクティブな人
  • 約束を守らない人

これらの特徴を揃えている人は、日本社会では未だに煙たがられる傾向があります。日本の常識やマナー、業界特有の仕来りなどを気にせず想定外の行動を起こすからです。

 

日本社会はマナーや決まりごとに厳しいという一面が2020年になった今でも根強く、それらに従わない人は「社会不適合者」的な評価を受ける傾向があります。

 

昭和や平成の香りが漂う会社や組織では、いくら斬新なアイデアとそれを実現される行動力を秘めていても「言われたことだけやっていろ」と潰されてしまいます。

 

要するに、

 

「もっと柔軟になりなはれ」

「そう言われても一人を例外にすると他のみんなもせなあきまへんやん」

 

こんなやり取りが江戸時代から続いています。

 

一方、海外ではどうでしょうか?

 

海外では服装やマナーに対して随分と寛容です。

 

上司を下の名前で呼ぶこともあり、金曜の17時になるとワインボトルが開けられることもあります。

 

従来の予定よりも良い結果に結び付くと確信があるときは、直前の予定変更ならまだしも事後報告であることもあります。  

 

上司への連絡はチャットで簡潔に、同僚には事後報告、そして会議に全員が集まったところで「予定が変更したのでまた後日にします」と解散するような事例は少なくありません。

 

こんなことをあなたの属する組織でやってみるとどうですか?

 

大抵の場合は不平不満が出るのではないでしょうか。

 

もちろん「海外の全ての職場で」とまでは言いませんが、概して世界ではこれまでの伝統、マナー、常識等に捕らわれることなく流動的に行動する人が重宝されます

 

これがいわゆる「日本で通用しなくても世界で通用する人」になります。


2. 日本で通用しても世界では通用しない人

日本で通用しても世界では通用しない人
  • マナーや物事の順序を厳守する人
  • 常識が常識である人
  • 信頼関係を信じる人

これらの特徴を揃えている人は、日本社会では重宝されます。わざわざ説明するまでもないでしょう。

 

しかし日本を出てしまうと通用しなくなってしまいます。その最大の理由は「日本の常識は世界の非常識」だからです。

 

信頼関係についてですが、そんなものはありません。あるのは利害関係だけです

 

職場ではマナーよりスピードとコスパの2つが重視されます。

 

当然、あなたよりコスパの良い人が見つかれば、直ぐに取り替えられてしまいます。

 

会社同士の契約もそうです。

 

「長い付き合いやし、泣くとこは泣いて、仲良くやっていこうや」

 

そんな仲良しこよしな関係はありません。ひたすらドライです。より良い条件の商談が急遽割り込んでくるとそちらを優先するのが基本です。

 

マナーや信頼といったものは、契約時点ではほとんど考慮されません。後の支払いの良さと仕事の出来具合で評価されます。

 

そんな環境で日本のオーソドックスなスタイルでは通用しません。

 

これがいわゆる「日本で通用しても世界では通用しない人」になります。


3. 日本で通用して世界でも通用する人

日本で通用して世界でも通用する人
  • 切り替えが出来る人

これに尽きます。

 

つまりどういうことか?

 

上記に挙げた日本で通用する特徴と海外で通用する特徴を理解し、状況によって使い分けることが出来る人です。

 

このような人は言い訳をしません

 

「日本だったらこうするのが普通なのに...」

 

「海外だともっとスムーズなのに...」

 

と無い物ねだりをすることなく、むしろ

 

「どうせこうなるから、こうしておく」

 

と言う感じで適応してしまいます。

 

昭和の香りが残る日本社内で徹底的に叩き込まれた教養は、それはそれとして立派なものです。

 

願わくば、日本ならではの気品を漂わせ、海外のドライで変則的な環境でも凛としたキーパーソンになって頂きたいですね。


4. 日本で通用しなければ世界でも通用しない残念な人

日本で通用しなければ世界でも通用しない人
  • 指示待ち人間
  • でも指示通りにできない
  • そして仕事を覚えない

最後に日本でも世界でも通用しない人ですが、たまにいます。

 

でもそうゆう人はいつか「ヤバい」と気付いて頑張り始めます(と、願います)。

 

あなたの職場にもいるのではないでしょうか?

 

優しさの中に厳しさを持ち合わせて、気長に面倒を見てあげて下さい。いつか必ず実を結びます。


まとめ

  1. 日本で通用しない者は世界で通用しない説は本当?
    → 1割くらい本当。
  2. なんで1割やねん?
    → 下の4パターンの人材のうち、1つが当てはまるから
  3. どんなパターンがあんねん?
    → 日本で通用しないけど世界で通用する人 (30%)
    → 日本で通用しても世界では通用しない人 (30%)
    → 日本で通用して世界でも通用する人 (30%)
    → 日本で通用しなければ世界でも通用しない残念な人 (10%)
  4. どれが今回の説に当てはまるねん?
    → 日本で通用しなければ世界でも通用しない残念な人
  5. 結局何が言いたいねん?
    日本と海外は違います。
    日本のやり方にこだわらずに、恐れずに、堂々と、王者の風格を持って世界へ邁進していきましょう。

    共々に日本経済を盛りあげましょう!
    株式会社創伸社員一同より